中村ゼミ活動日記

中京大学経営学部中村雅章ゼミの公式ブログです!

冨田商店とのコラボ商品、「Birthday Bar」への提案

2017年11月に行われた愛知のお菓子フェアに参加した際、私たちは富田商店様のお手伝いをしました。他のチームはフェアに出品するお菓子を考えている中、私たちのチームは名古屋高島屋やラシックなどにある、誕生日に特化した雑貨屋「Birthday Bar」に提案するお菓子のパッケージデザインを考えることになりました。
その際のコンセプトとして、「若い女性をターゲットに、メインのプレゼントを買った後、500円程度で、サブプレゼントとして購入してもらえる商品」というテーマを設定しました。
まず私たちは新しい発見をするために、実際の店舗に行くということからスタートしました。そして、カラフルでパステルカラーの色使いが多いことや、セットになった物がたくさんあること、中高生よりも大人向けの商品に力を入れていることなどが分かりました。
それらを踏まえ、中に入れるお菓子、大・中・小の大きさ別のパッケージ案を各自で考え、企画書にまとめました。
私たちの案を見てもらい検討していただいた結果、「アフロ頭のパッケージデザイン」の提案が斬新でお店にも合うと言っていただき、そこからさらに寸法、色、中身のラインナップを深く考えていきました。
パッケージのラフ画からサンプル品を作成していただき、再現性の高さに驚きました。


ラフ画にはなかったヘッドホンでお菓子が固定してあり、ピアスは絵で描かれていました。
しかし、サングラスを星やハートの図形で表現すると、ターゲットからは少し外れ、幼いイメージになってしまうことが分かりました。
そこで話し合った結果、修正案として「ティアドロップ」型のサングラスに変更し、ピアスをパッケージに描くのではなく、耳を出っ張らせ、金属をつけるようにすればグッと大人びた印象に変わるのではないかと提案しました。
改良版のサンプル品がこちらです。

提案商品は、「Birthday Bar」のバイヤーさんには気に入ってもらえましたが、全国の店長会議では商品化は見送られてしまいました。今回のような尖ったデザインの商品はリスクが高いと判断されたようです。
私たちは自分たちの商品イメージの実現にこだわり、商品化が遅れたことから、ビジネスはタイミングやスピードも大事だと学びました。
 商品を提案するにしても、現地調査をもっと詳しく行い、売り場の特徴をしっかりと捉えていたらまた違った商品を提案していたかもしれません。尖った商品を提案するならば「ビレッジバンガード」のような尖った商品がたくさん置いてあるお店のほうがいいかもしれません。
販売する場所というのはとても大事で、お店の雰囲気に合った商品を提案することも念頭に置いてアイデアを考えると、より適切に提案ができたのではないかと思いました。

4年(20期)谷川咲月 江島琴乃