中村ゼミ活動日記

中京大学経営学部中村雅章ゼミの公式ブログです!

パンプきんとんプロジェクト 完結

2015年2月頃から始まったパンプきんとんプロジェクトが、2015年11月17日の打ち上げにて完結しました。
これがパンプきんとんプロジェクト最後のブログになると思うので、今一度振り返ってみたいと思います。

今年の2月から始まったパンプきんとんプロジェクトですが、前身の大須プロジェクトは2014年の11月にスタートしました。パンプきんとんプロジェクトが始まるまでも簡単な道のりではありませんでした。

まず目をつけたのは大須商店街でした。
多くの方に見てもらったほうが影響は大きいんじゃないか、大須商店街もまだまだ成長・改善の余地は多分にあるんじゃないか、という理由からです。
商店街のどこかに場所をお借りし、イベントをしようということになりました。
大須商店街組合の会長さんにもご助言をいただきながら、様々な企画を考えました。「モザイクアートを作ってアーケードに掲げるのはどうか」、「川柳ボードを設置して名物化を狙おうか」、「落語大会を開くのはどうか」。
たくさんの案が出ましたが、方向性や狙いがブレ、全くまとまりませんでした。新ゼミ生である後輩がプロジェクトに参加し始めた時期で、引っ張っていかないといけない立場でもあったので、フラフラしていた現状を焦っていました。

イベント案が難航していた時、転機が訪れました。
どんなイベントを企画しても、どの場所を借りて備品はどうやって用意するのかなど、学生だけの力では太刀打ちできない問題にぶつかります。なので、「企業とコラボして何かを作り上げよう」と。そうすれば弱点であるハード面は解消できます。

それからは、コラボしたい企業様を学生で話し合いました。
学生目線の新しい風を活かせるのは老舗店だと考え、大須商店街にある昔ながらのお店を調べました。すると自然に、「揚げまん棒」で有名な「納屋橋饅頭万松庵」様に注目が集まりました。
老舗和菓子店でありながら、若者の多い大須商店街でも放つ存在感。大須商店街にたくさんある食べ歩きフードの代表格である「揚げまん棒」。私たちは魅力を感じ、「納屋橋饅頭万松庵」様にご提案しようとなりました。
私たちは食べ歩きとハロウィンに着目しました。食べ歩き和菓子やハロウィン和菓子は新鮮で、若者に受け入れられ易くなるのではないかと考え、いろんな方に和菓子に親しんでもらうことを目的としました。

たくさんの食べ歩き和菓子とハロウィン和菓子を考えました。また、考える上で若者を対象にしたアンケートを実施しました。アンケート結果を元に、アイデアに根拠を示しました。

この段階で初めて万松庵様へのアポ取りの電話です。
もちろん門前払いの可能性だってあります。もし案を見てもらうことすら出来なかったらどうしようという気持ちで案を出していました。その分緊張の電話でした。
電話の結果、見ていただけることになり、一同ひとまず安心しました。メンバー全員、自分たちでアポを取って持ち込むプロジェクトは初めてであり、難しい分、嬉しさはひとしおです。
しかしまだあくまで見てもらえるだけです。

企画書をより良いものにし、いざ万松庵様との初対面。対応してくださった中島様(今後長い間お世話になります)が優しい方でホッとしました。企画趣旨やこちらの案を説明していく中で、中島様がピンと来た案がありました。それがハロウィン和菓子として提案した「パンプきんとん」でした。気に入っていただけ、これからコラボ事業として取り組んでいくことになりました。パンプきんとんプロジェクトのスタートです。

商品コンセプトなどで学生の意を伝え、実際の商品の形や素材などは万松庵様に考えていただきました。また、今回は2種類の和菓子を販売することになりました。

【パンプきんとん】
かぼちゃを使ったきんとん
コウモリを模したようかんを乗せる

【ハロウイろう】
かぼちゃのおばけを模したういろう
ねりきりで作ったかわいい帽子を乗せる

私たちの主な仕事は販売場所の新規開拓とPR方法の考案、広報物の作成でした。

販売場所は納屋橋饅頭万松庵直営店、ノリタケの森が既にあり、さらにターゲット層に合う新規販売場所の開拓を目指しました。
中島様から「星が丘テラス THE KITCHEN」はどうかと言っていただき、話題の場所であり、ターゲット層も合いそうなので交渉させていただくことにしました。結果的に、屋外のスペースを、「るるビオマルシェ」様に貸していただけることになり、販売することが出来ました。

PR方法の考案は特にノリタケの森様用に考えました。
商品を並べてただ販売するのではなく、何かイベントを行ってPRしようとなりました。ボードを設置して何か書いて貼ってもらう企画や、ハロウィンをモチーフにしたクラフト作りなどを、考案しました。
しかし、販促への流れが上手く作れず、効果が不透明で断念しました。企画力とやり抜く力が足りなかったと反省しました。当日はイベントの代わりにお客様とコミュニケーションを多く取ることを大切にしました。

広報物の作成も行いました。POP、商品パッケージ等作成しました。しかし最終的には、万松庵の中島様に作って頂いたデザインがメインになりました。力不足で反省しました。

販売場所の新規開拓とPR方法の考案、広報物の作成等様々な活動をしていく中で、あっという間に販売当日になりました。

10/10〜12 ノリタケの森
10/10〜12 大須商店街 (納屋橋饅頭万松庵大須万松寺通店)
10/17.18 大須商店街 (納屋橋饅頭万松庵大須万松寺通店)
10/24.25 THE KITCHEN
10/31 中京大学学園祭茶道部ブース

以上の日程で販売を行いました。
多くの場所で販売させていただいたことにより、場所ごとの売れ方や客層の違いを比較でき、面白かったです。また、メンバーのいつもと違う一面を見れたのは新鮮でした。

販売は緊張しましたが、初日は特にドキドキでした。長い間お世話になっている万松庵様のためにも結果を出さないと、と思って臨んだ初日、「完売しました」の報告を聞いたときは本当に嬉しかったです。

上記の日程で行った11回の販売活動の結果、[パンプきんとん]674個、[ハロウイろう]474個で合計1,148個販売することに成功しました。

1,000個としていた目標を達成することが出来ました。
メンバーそれぞれがパンプきんとんとハロウイろうに持っている愛着が熱意としてお客様に伝わった結果だと思います。

最後になりますが、約9ヶ月もの間お世話になった中島様を始め納屋橋饅頭万松庵の皆様、本当にありがとうございました。
プロジェクトを通してPOPやチラシの作り方、和菓子業界のこと、出版業界のこと、工場見学、トークセッション等、メンバー一同数え切れない程たくさんのことを学ばせていただきました。今回のプロジェクトを通して得たスキル、反省点を今後にしっかり活かしていきたいと思います。

私事ではありますが、私は今回初めてプロジェクトのリーダーをさせていただきました。うまく指揮出来ない時は多々ありました。本当は指揮しなければいけない立場ですが、全員、自分で役割を見つけ果たしてくれました。
スケジュール管理してくれる人、みんなが忘れてる案件をもう一度言ってくれる人、手先が器用な人、販売が得意な人、メールを請け負ってくれる人。
9人それぞれがそれぞれの役割で活躍してくれました。みんな、パンプきんとんプロジェクトを一緒に頑張ってくれてありがとう。

パンプきんとんプロジェクト完結です。ありがとうございました。

18期(3年)土井浩二朗

参考URL
http://www.chukyo-u.ac.jp/achievement/news/2015/11/010090.html