中村ゼミ活動日記

中京大学経営学部中村雅章ゼミの公式ブログです!

NOYESソファー工場見学

5月27日(火)、名古屋市にある株式会社NOYES様のソファー製造工場へ行ってきました!

注文を受けてから生産するという受注生産方式をとっており、今回は1.裁断、2.縫製、3.接着、4.張り込み、5.検査、6.梱包という作業工程を見学させていただきました。

<1.裁断>
自動裁断機を使用して布を裁断していきます。以前は人の手で裁断していましたが、5年前に機械を導入したそうです。そうすることで、正確に、スピーディになり、半日以上かかっていた裁断の作業が、数時間で済み、作業効率が上がったそうです。<2.縫製>
裁断された布をミシンで縫い合わせていく作業です。こちらはすべて人の手によって作業されていました。生地の柄や部位によって、ステッチの入れ方など細かい工夫がなされていることがわかりました。1人で1日5台分の生地を縫い合わせているということで、集中力がとても必要な仕事だと感じました。


<3.接着>
あらかじめ違う工場で下張りされたフレーム(ソファの土台となる木枠とバネ)に接着剤を塗り、ウレタンを張り付けていく作業です。接着剤は緑と透明の2色があり、使い分けているそうです。
緑→どこに塗ってあるかわかるようにするため。
透明→緑色を生地の下に塗ってしまうと透けてしまうため。
接着剤は、まんべんなく塗れるように工場内に張り巡らされている空気管につなぎ、スプレー状にしているそうです。<4.張り込み>
縫製された生地をフレームに被せて、タッカー(ホッチキスのようなもの)を使い張り込んでいく作業です。
タッカーも空気管につなぐことで、一気にしっかり留めることが出来るそうです。私たちも実際にタッカーを木に打ち込む作業をさせていただくことが出来ました!作業中、職人さんたちは、素早く軽々とやっていたので、簡単だろうと思っていましたが、実際にやってみると、まっすぐ、そして正確に打ち込むことがどれほど難しいことなのか実感しました。<5.検査>
キズや汚れ、音鳴り、きしみ等のチェックです。すべて人の目や手によって細かいところまでチェックされていました。
ここで不合格になると、最初の裁断からなど、一からやり直しになることもあるそうです。しかし、不合格が出ることはごくまれで、だいたい検査を通過し最後の梱包の作業に入るそうです。<6.梱包>
ここで梱包され、いよいよお客様のところへ出発です!
1日平均50台ものソファー、引っ越しシーズンや、増税前は80台前後のソファーが、この工場から全国各地へと発送されるそうです!

実際6つの工程の作業を見学させていただき、驚いたことは、ほとんど人による手作業であったことです。作業をテンポよく進めるために、アップテンポなBGMを流すなど、細かなところまで配慮が行き届いていると感じました。
作業中にも関わらず、実際にミシンでステッチの種類などを縫って教えてくれたり、タッカーやボタンの体験をさせていただき、素人の私たちでも分かるように説明してくださったのが印象的でした。
また、職人のみなさんは元気よく挨拶をしてくれ、今回の見学でわからないことがあれば、気軽にまた見学に来て下さいとおっしゃってくださり、たった1時間の見学ではありますが、とても暖かくて明るい雰囲気の職場であると感じました。
ソファーの生地で出来た手作りのトートバッグも頂き嬉しかったです(*^_^*)

ソファーを購入する機会が滅多にない分、いざ購入する際には人の手で愛情をこめて作られたものが欲しいと思いました!次回はショールームに行き、出来上がったソファーを見たいです。

イハラ様をはじめ、株式会社NOYESの方々、お忙しいなか、貴重な機会を本当にありがとうございました!

16期(4年) 稲葉真穂